晩秋の小金沢連嶺

 11月16・17日に小金沢連嶺縦走に行きました。初日は、登山道は丸石峠入口から入り小金沢山・牛奥ノ雁ガ腹摺山・黒岳・白谷ノ丸とあるき、湯ノ沢峠の避難小屋へ泊まりました。翌日は、大蔵高丸・ハマイバ丸・大谷ガ丸・コンドウ丸・大鹿山と歩き、景徳院へ降りてきました。

石丸峠から見た小金沢山

 小金沢山から白谷ノ丸の間は、笹原と針葉樹の尾根をいきます。

 平日でしたが、山梨百名山の為か10人以上の登山者と会いました。

 牛奥ノ雁ガ腹摺山という名前は、日本の山の中で一番長い山名です。また、雁ガ腹摺山と名が付く山は、ここを含めこの近辺に三つ有ります。小金沢連嶺の黒岳と大峠を挟んで東にある雁ガ腹摺山、ここから見えるは富士山は昔あった五百円札に描かれていました。あと一つは、笹子雁ガ腹摺山です。

 湯ノ沢峠の避難小屋です。建物は少し離れたトイレの方が立派ですが、中は電気も来ていて綺麗に使われています。(以前積み上げられていた毛布はなくなっています。)

 大蔵高丸から先は、カヤトと広葉樹林に変わります。

素敵な冬の散歩道という感じでした。

ハマイバ丸山頂

 山の名前に丸がつくのは、小金沢連嶺南部の山と都留にある本社ガ丸、道志村を越えた丹沢には畦が丸・檜洞丸・塔ノ岳の大丸・小丸など、他にも丸が付くピークは結構あります。小暮理太郎は、語源が朝鮮語の峰を意味する「マル」ではないかと考えました。日本書紀に「持統天皇2年、百済の敬須徳那利を甲斐に移す」と記述があるそうです。

 またハマイバ(破魔射場)と言うの、は正月に行う年占いの一つで破魔(藁やカズラを円座に組んだ物)を空中に投げて破魔矢で撃ち落とす行事を行う場所です。地名としては、全国各地にあるそうです。ここで、そんな行事がここで行われていたのでしょうか。

 

米背負峠

 さてこの峠ですが、ハマイバ丸と大谷ガ丸の間にあります。コメショイトウゲ・コメショイダルと言うそうです。コメッショイと発音した方が、甲州弁ぽいですね。大和村の天目山と大月の真木を結んでいたのかな、どちらからどちらへお米を運んだのでしょう。