奥念丈岳

奥念丈岳の登り

 2017年正月山行は、中央アルプスの奥念丈岳に行きました。12月29日に鳩打峠から入山、三泊四日(予備日一日)見ましたが好天のおかげで、結果的に年末だけで終わりました。

 中央アルプスにおいて人気ルートはロープウェイで行ける木曾駒ケ岳、次に目指すのが空木岳と二つの日本百名山でしょう。続いて二百名山の南駒ケ岳・安平路山、三百名山の越百山の順ですか。

 奥念丈岳は、中央アルプスの主稜線上にありますが、越百山と安平路山の間は深い笹薮に覆われ登山道は不明瞭になり、夏でも藪をかき分けての歩行を強いられ、日帰りの登山は困難であり付近に避難小屋も無有りません。中央アルプス全山縦走を目指す登山者がまれに通過するかぐらいで、まず一般登山者は訪れる事のない、南アルプスの深南部のようなマイナーな山なのです。

 「山高きをもって尊しとせず」

 初日は烏帽子岳を越え2327mの池ノ平山にテントを張りました。

 烏帽子岳からにお展望は素晴らしく、西に空木岳・南駒ケ岳・越百山が綺麗に見えます。伊那谷を挟んで北に八ヶ岳、南アルプスは鋸岳から甲斐駒・仙丈ヶ岳・白根三山・塩見岳・荒川岳・赤石岳・聖岳・光岳と地形図道理に並んでいます。深南部の池口岳・鶏冠山・中の尾根山も見えている・・・はずだ。 

 池ノ平は平たんなピークで風の当たらない樹林の南側を天場としました。

念丈岳山頂

 翌日はまず念丈岳に登りました。以前来た時と違い風も無く穏やかな山頂でした。

 山頂から少し戻り、奥念丈へ続く尾根は明確なんですが、どこから樹林の藪に突っ込むのか?しばしうろうろ。藪の薄い所から強引に行くと赤テープが見え「やれやれ」です。

 雪は少なく最低鞍部からは、笹の藪になります。ネマガリでは有りませんが、まるで春の上越国境みたいです。

 

 

 一登りで奥念丈に着きましたが、山頂に標識は見当たりませんでした。GPSで現在地を確認すると、奥念丈岳である事を示しています。

 左がテントを張った池ノ平山、右が尾根が続く念丈岳です。後ろに南アルプスが連なっています。

 翌日に下山しましたが、烏帽子岳で伊那に住む友人の奥さん(3人パーティー)に会いました。友人は例年のごとく奥穂に入っているそうです。

 今回も念丈岳・奥念丈岳と他のパーティーが居ない中、自分たちで思う存分にラッセルをつけ楽しい山行がが出来ました。