妙義大沢

 もう12月、ジョウゴ沢や裏同心の結氷は78割だそうです。テムレスを買い直したり、バイルの歯を研いだりアイスクライミングに思いを馳せて居る人も多いと思います。
 
しかし、沢登りに行ってきました。妙義山の妙義大沢です。
 水量が少なく、ゴルジュゴルジュしてないので、水に入らなくても行けそうです。しかしそこは沢登りですので、あえて水線を行きました。でも膝下だけですが。(*^_^*)

 沢の最初はゴーロですが、5m滝を超えるとナメが出て来ます。水量は少ないのですが、濡れた枯れ葉が積もっていて、滑りそうで気を使います。
 
小滝とナメを幾つか超えて行くと、水は伏流となり巨岩帯になりどんどん標高を上げていきます。

 水流が出てきて沢が妙義富士の岩壁の下で、左に曲がって行くと仙人滝が出てきます。

 1段目は階段状の水流の中を登りました。

 2段目・3段目は枯れ葉の積もったナメを嫌い、左を巻きました。 

 滝の上は厚く積もった枯れ葉をラッセルし、稜線に抜けました。
 
じつは、かっては登山道がありました。1999年の山と高原地図には、破線のルートで載っています。今は踏み跡もありません。
 
バリエーションルートになると思いますが、多分妙義山の中では一番優しいと思います。
 
ただ確実なルートファインディングが必要です。詰めを間違えると、とんでもない何処(ご存知の様に、妙義は岩峰の山です)に出てまいアウトです。リカバリーするには、クライミングの技術・装備が必要です。


 ついでに今年遡行した沢をあげてみました。

6月10~11日

釜無川東沢釜の沢西俣

 

 今年最初の泊まりの沢は釜無川の東沢です。

しかしいつも釜の沢東俣では、芸が無いので西俣へ。目障りな赤布も無く、滑が綺麗で東俣より変化にとんでいてお勧めです。

 詰めあがると、甲武信ヶ岳の西にある水師に出ます。


7月15~16日

尾白川鞍掛沢

 

 早出をすれば日帰りで登れる沢ですが、あえて泊りで行きました。

 イワナの魚影が濃く、三匹だけいただきました。刺身と塩焼きです。おかげで楽しいビバークが出来ました。

 登り詰めると日向山からくる稜線と鞍掛山とのコルに出ます。

 


8月12・13日

乗鞍岳岩井谷

 

 初日は歩き始めてすぐに雨となってしまいました。

 最初はゴーロの沢ですが、ナメの爆連帯を過ぎると、池塘のある湿原に出てそのギャップにビックリしました。

 翌日は快晴の中しずかな沢を詰め上げると、登山者が数珠つなぎの乗鞍山頂。

 このギャップにまたビックリしました。


9月16・17日

堀内沢マンダノ沢遡行・部名垂れ沢下降

 

 今年唯一の東北遠征は、台風の為に2泊3日の予定が1泊2日になってしまいました。

 初日は増水ぎみの堀内沢を強引に遡行、マンダノ沢に入り巨岩帯にウンザリし、上天狗さわと下天狗沢の二股でビバーク、二日目は上天狗沢で若干癒されるも、ネマガリダケを2時間弱の藪漕ぎから、台風接近の強風の中ほふく前進で朝日岳に登り、雨の中日が暮れてヘッドランプで藪となった林道跡を下降。

 非常に疲れました。

 マンダノ沢手前の三角錐岩は、台風の増水で欠けたみたいで登る事は出来ませんでした。


10月8~9日

楢俣川洗の沢

 

 過去二回チャレンジしましたが、増水や雨で途中敗退の沢でした。三度目の正直です。ナメと紅葉が綺麗な癒し系の沢でした。

 私達はナラタケを取りましたが、後続のパーティーはナメコを取ったそうです。

負けました。


日帰りで行った沢

 

7月2日  奥多摩南秋川軍陀利沢

8月5日  美ヶ原高原武石川焼山沢川

 9月3日  奥秩父中津川鎌倉沢

 

以上今年は9本でした。